今までの仕事|遠藤泰人 + 空間スタジオ

まきばゲート
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この建物は二つの顔を持っています。
来場客を迎える外向きの顔と、広場に向けてのサービス施設としての顔です。
場外に向けては二つの広大な駐車場からの来場者を「お迎えする形」を模索した結果、鈍角L 字型の急勾配の片流れの建物としました。
場内側は来場客向けのサービス施設(案内所、車椅子・ベビーカー貸出、救護室、ベビー室など)を直線に並べています。
大柄な建物ですが、近くに寄ると低めの下屋がヒューマンなスケールを演出しています。
構造は木造中断面によるSE 構法を採用しています。
一般的には鉄骨とするスケールの建物でしたが、構造の木材を見せる事により力強く同時に優しい表現ができたと思っています。
この写真は場内広場から見た所です。左側がゲート、右側庇下がサービス施設です。

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広場全景です。
左側が売店、右側がゲート他の施設です。
大屋根が折れ曲がっているのが分かるかと思います。

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場外に向けては、どのようにお客様をお迎えするかという事を考えました。
手前の駐車場から、そして写真の右手にある駐車場から、2 方向からいらっしゃるお客様に対しスムーズに動線を示し、違和感無くアプローチして頂く事を追求した結果です。

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    低い庇の下から突然天井の高いゲートをくぐることになります。
    小屋組現しの天井が良い感じにできたと思っています。

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    ゲートを通り抜けると、世界が変わり、場内の広場に至ります。
    ガラスの箱は、改札係が寒くないように考えた結果です。
    一つは事務室からのアルコーブになっています。

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    案内所も白木でまとめました。
    ついたての裏が事務室です。

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    ベビー室です。
    手前がおむつ替えコーナー、右奥の箱の内部が授乳室で男子禁制です。
    奥におむつ捨てボックスがあり、裏から取り出す仕掛けです。

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    裏側の職員通用口です。
    高い天井は白く染色したラーチ羽目板で仕上げてあります。
    奥は給湯室をかねた廊下。

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    ゲートオープン当日、マザー牧場社長の前田氏と、マーモ君と、空間スタジオの遠藤です。

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ある日のスナップです。
正面後ろに見えるのがまきば売店。
こういう楽しそうな来場風景を見るのは設計者としてもとてもうれしいものです。